パチンコ狂いの両親、膨大な家の借金、時給700円の皿洗いの日々…が、藁をもつかむ思いで取り組んだネットビジネスで、4ヶ月後にまさかの月収100万超え。僕も呆然。家族も呆然。就職する必要もなくなり、20代にして自由な日々に突入中。

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僕はアフィリエイトで生きていこうと思った

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大学の同級生たちは大部分がすでに内定をもらい、
佳境に入った卒論の執筆に躍起になっていた。
早々に卒論を書き終え、単位も取り終えた学生は、
もう人生をあがったかのような弛緩した表情でぬるま湯の日々を送っていた。

僕はバイトで貯めた学費を両親にパチンコで使い込まれて休学した。
仕方ないのでひたすらバイトをしつつ、
覚えたてのせどりに精を出していた。

毎日ふらりとやってきてはカゴ一杯に買っていく僕の顔を、
ブックオフ店員が怪訝な顔で見ていた。
家の本棚がみるみる薄汚れた中古本で埋まった。
毎日何通もの売上発生メールが僕の携帯を鳴らした。
母親と一緒にせっせと売れた本を梱包し、クロネコヤマトに持っていった。

せどりの収入を時給換算すると2000円〜3000円くらいだった。
給料をあわせると月収30万円くらいにはなった。

相変わらず借金督促の電話は鳴り響いていたし、
両親は毎日1円パチンコをしていたが、
どうにか生活費と利息分くらいは支払えたので、
最低限の生活を維持することはできた。


両親は僕に就職しろとは言わなくなった。
すでに家の生活は半分以上僕が支えていた。
僕にせどりをやめられると彼らも困るのだった。

僕は両親を借金から救い出すために、
また僕自身が自由を手に入れるために、
せっせとブックオフに通った。

ところがすぐに収入は頭打ちになった。
田舎なので仕入れ先が少なかったことが最大の原因だ。
利益がとれる商品は無限ではないから、一度仕入れてしまったら、
新たに入荷されるまで待たねばならなかった。

僕としても、せどりだけで一生食べていけるとは思っていなかった。
たまたま抜け穴を見つけただけだと思っていたので、
5年先、10年先も同じことをして食べていけるかどうかは確信がなかった。

僕はできれば、ネットビジネスだけで一生食べていきたかった。
僕にとっては一時的に儲けるということよりも、
長く、安定して生活費を稼げることのほうがはるかに重要だった。

それに自分で働く時間を管理できるのでストレスは少なかったが、
毎日足を棒にして何時間も店内を歩き回る生活は、決して自由とは呼べなかった。
少し仕入れるのをサボったら途端に売上が減った。
お金のために一生ブックオフをウロウロする人生はまっぴらごめんだった。



打開策を探してネットサーフィンをする日が続いた。
そんなとき、ふと、アフィリエイトをやっているある個人のページにたどり着いた。

その人は若くしてたっぷりの自由を満喫しながら、
ときどき旅行先でブログやメルマガで記事を書くだけで、
月収数百万円というような途方もないお金を稼いでいた。
読者数が増えて影響力を持つと、そんなことも可能になるらしかった。

その姿はあまりにも眩しすぎて、僕の眼はあっさりとつぶれた。
かすかに残っていた就職に対する義務感も根元からポッキリ折れた。
そうだ、僕はアフィリエイトで生きていこうと思った。

ネットビジネスに集中するため、
就職活動が忙しいからと嘘をついてアルバイトをやめた。
退職の日、店長がサプライズで上等なネクタイをプレゼントしてくれた。

「就職活動頑張って!」

ありがとうございます、と言いながら、
僕はなんとなくバツの悪い気分を味わった。
そのネクタイは一度も僕の首に巻かれることがないまま、
今も実家のタンスの中にしまってある。


退職後は、日中はせどり、夜はアフィリエイトと、
ネットビジネスの作業・勉強に没頭した。
サラリーマンも目じゃないくらい働いた。
なけなしのお金を惜しみなく教材などに投資した。

その頃犬を飼いはじめていた。
野良犬が父の仕事場で子を産んだのだ。
特に可愛い奴を父が一匹捕まえて持って帰ってきた。

母親や兄妹と引き離されてかわいそうだったが、
その人なつこさに僕もしばらく夢中になった。
ジョンという名前を付けて可愛がっていたら、後にメスだと発覚した。
餌やら菓子やらを欲しがるままに与えていたらむくむく成長した。

作業に疲れたら、iPodに入れたビジネスの音声教材を聞きながら、
夜な夜な虫の音のうるさい星明かりの田んぼ道をジョンとランニングした。
せめて30歳までにはアフィリエイトで自由になるのだと決めていた。
理解者はいないと思っていたから、誰にも決意は話さなかった。


まさかその4ヶ月後に月収100万円を超えるとは、
僕も想像だにしていなかったが…



はじめに
第1部「僕の人生から就職が消えた」
第2部「月収200万円の憂鬱」
第3部「起業に興味のない起業家」
第4部「燃え上がる家、没落の父」
第5部「麗しき労働の日々」
第6部「地獄のような労働との遭遇」
第7部「労働、この恐るべきもの」
第8部「システムの隅っこにあいた風穴」
第9部「僕はアフィリエイトで生きていこうと思った」
第10部「100万円という札束」
第11部「資本主義のてっぺんらへん」
第12部「香港旅行中にサラリーマンの年収分稼ぐ」
第13部「手に入れた自由な人生」


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著者プロフィール

だいぽんプロフィール画像

名前: だいぽん

小説と音楽と旅行が大好きな30歳。
株式会社GRASP代表。
パチンコ狂の親を持ち、極貧の家庭に育つ。

2009年、バイトで溜めた学費を親にパチンコで使い込まれ大学を休学。
空いた時間を利用してアフィリエイトを始めたところ、4ヶ月目で月収100万を達成してしまい愕然。 家族も呆然。
まったく興味がないのに節税で法人化までする羽目に。

その後収益の自動化が完了し、お金のために働く必要がなくなってからは、趣味の音楽、小説、旅行に没頭する毎日。

2015年3月に個人で電子書籍を2冊出版し、Amazon電子書籍ベストセラーランキングの有料本・無料本カテゴリそれぞれで、2冊同時にW1位を獲得する(恐らくAmazon史上初)。

20歳。時給720円の皿洗いの日々
22歳。PC1台でネットビジネスに挑戦
23歳。半年で月収100万突破してビビる
27歳。1人で年商1億円
28歳。お金のために働く必要がなくなる
29歳。電子書籍出版。Amazon1位をとる
30歳。放置で年商3億円。趣味に生きてる


現在Amazon1位を獲得した電子書籍「自由な人生を手に入れる教科書」の無料プレゼントキャンペーンをやっています。
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