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友人が新しく商品を販売するので、レターを添削。

まだビジネス初心者だし、
コピーライティングの勉強もあまりしていないけど、
レターのクオリティは非常に高い。

それもそのはず、PASONAの法則使ってますからね。
パズル感覚で要素を当てはめていくだけなので、
初心者でもわりと簡単に売れる文章が書けてしまいます。

※PASONAとは？
神田正典が推奨するレターの書き方のひとつ。

Ｐ…Problem(問題を提起する)
「あなたはこんなことに悩んでいませんか？」

A…Agitation(問題点を煽り立てる)
「その悩みを放っておくとこんな恐ろしいことになります」

SO…Solution(解決策を提示する)
「その悩みを解決する方法があります。それはこんなものです」

N…Nallow Down（緊急性を出す）
「ただし期限は○日までです」

A…Action（行動へ移させる）
「今すぐお申し込みください」

上記のような流れでセールスレターの文章を構成する。
特に不安を解消するタイプの商品を売るときに向いている。

セールスレターの書き方がよく分からない、
自信がないという場合は、参考にしてみるといいかもしれません。


ただ友人のレターの問題は、
使われている言葉が少し難しく、
理屈臭くて退屈な点でした。

セールスレターは基本的に中学生でも
理解できるような単純な言葉・論理で書かなければならないし、
しかも面白くて興味を維持しながら
読まれる文章でなければなりません。


別に読者がみんな中学生レベルの知能だと
馬鹿にしているわけではないですよ。

ただ、ほとんどお客は広告のメッセージを
積極的に理解しようとはせず、漠然と流し見るだけなので、
少しでも難しそう、つまらなそう、と感じたら
その時点で読むのをやめてしまうのです。

退屈で小難しいセールスレターは、
例え他の部分でどんなにコピーライティングのテクニックを使っていても、
読者の「読まない壁」を超えられないので
ほとんど反応はなくなってしまいます。

読者の興味を持続させ、
かつあなたの商品の魅力を理解してもらおうと思えば、
理屈臭くならないように理屈を伝えるという、
逆説的な課題に挑戦しなければなりません。


そういえば以前、オーディオブック出版社をコンサルしたときも、
レターで同じような指摘をしましたね。
「ボケ対策にオーディオブック！」
という感じのシニア層向けの商品でした。

オーディオブックがなぜボケ対策になるのかを、
とある教授の言葉を借りて詳しく説明していたのですが、
難しい用語がたくさんでてくるし、漢字だらけだし、
何かの論文をそのまま引っ張ってきたみたいで、
こんなん誰が読むんじゃ…と、コンサルする立場である僕ですら
欠伸をかみ殺して読みました。

レターを読む義務もない一般のお客さんだったら、
なおさら読む気が失せるでしょうね。
難しい文章を読み慣れている人なんて少数派だし。
しかもその記述がレターの冒頭に出てくるのでかなり致命的です。



もちろんなぜオーディオブックがボケ対策になるのかが伝わらないと、
お客さんにオーディオブックをやりたいと思ってもらうことができません。
理屈はやはり説明する必要があります。

そのとき僕が行った指示として、
漫画とイラストを導入してもらいました。
難しい用語も極力使わず、理屈は可能な限り単純化して、
子供でも一瞬で伝わるような話にしてもらったのです。

漫画やイラストならとっつきやすいし、
文字だけとの文章と違って飽きられにくいですしね。

もちろん商品によっては動画を使ってもいいし、
音声を使ってもいいでしょう。

「明快に」「単純に」「面白く」

この3つが人を行動に向かわせるための大原則なので、
あらゆる手段を使ってこれらを実現していきましょう。



PS.

最近は少しだけあったかくなってきたので、
気分転換にレンタカーで友人と箱根に行ってきました。

ガラスの森美術館という所へ。

ロープウェイに乗って大涌谷というところへ。
温泉が湧きだしているのであたり一面湯気に包まれています。

名物の黒玉子。
ほかほかでうまい。
シンプルに塩でいただきます。

黒玉子制作風景。

富士山がくっきり見えました。

箱根自体は楽しかったのですが、
帰り道に高速で事故渋滞に巻き込まれて３時間くらいストップしました。
膀胱破裂するかと思いました…。