お金が減り続けるアーリーリタイアとお金が増え続けるアーリーリタイア
以下のような記事を見つけたので、27歳くらいから半ばアーリーリタイアしている身として、少し経験則を語ってみます。
・身ぐるみ剥がれた日本人は「海外リタイア生活」の最期に何を見たのか?
http://www.mag2.com/p/money/250304
アーリーリタイアには二種類あります。
貯金が減り続けるアーリーリタイアと、貯金が増え続けるアーリーリタイアです。
普通の人が想像するアーリーリタイアはたいてい前者です。
宝くじ、ギャンブル、FX、株、起業など、なんらかの方法で一発ドカンとあて、一生ぶんの生活費を賄えるくらいのお金を銀行口座にまず貯めます(3億円とか)。
仕事を辞めてからは、貯金を少しずつとり崩しながら余生を送ります。
ただ、このアーリーリタイアの方法は、難易度が高い割に人生の満足度が低くなりがちです。
一過性の出来事で大金を得たからといって、働くのをやめれば当然そこで収入は途絶え、それ以上貯金が増えることはありません。
普通に生活していれば貯金は減っていきますし、何かを買えばやはり貯金が減ります。
貯金だけでその後の人生を生きていかなければならない人にとって、貯金残高≒余命です。
つまり消費とは余命を削る行為です。
何かを買うたびに余命が減っていく状態では、消費すること自体にストレスが伴うため、ついつい欲望をセーブしてしまいがちです。
それに貯金だけで生涯生きていくためには、1年のうちに使っていい金額を寿命から逆算しなければなりません。
例えば現在40歳で2億円の貯金があり、 この貯金だけで80歳まで生きるとすれば、1年の間に取り崩していい金額は500万円です。
(年金や資産運用益などはとりあえず度外視)
しかし、自分があとどれだけ生きるかわからない状態では、毎年使っていい金額について正確な数値を出すことは困難です。
医療技術は日進月歩ですから、今40歳の人が80歳になる頃には、平均寿命はゆうに100歳を超えているかもしれません。
100歳まで生きるとすれば、年間500万は明らかに使いすぎです。
不意な出費もあるでしょうから、安全策をとるなら、年間支出を300万円程度に抑えなければならなくなります。
年間300万(500万でもいいですが)という限られた枠の中で生涯過ごすことを強いられるというのも、なかなか辛いものがあります。
人生のクオリティ(生活水準的な)がおおむね予測できてしまい、上昇の余地がないわけですから。
その平坦さはある意味とても退屈で、ときに人生に閉塞感を覚える原因になるかもしれません。
(例えば若いサラリーマンの多くが将来に希望を持てない理由の一つは、上司の姿や会社の給与体系などから、自分の未来の限界が予測できてしまうためです)
これに対し、貯金が増え続けるアーリーリタイアは、上記のような不安・ストレスは無縁です。
貯金が増え続けるアーリーリタイアとは、現在の口座の貯金残高に頼ったアーリーリタイアではなく、自分が働かなくても安定して入り続けるキャッシュフローに頼ったアーリーリタイアです。
例えば権利収入とか不動産収入、自動化された事業からの収入などですね。
月々のキャッシュフローが生活費を上回った時点で、貯金がさほどなくてもアーリーリタイアが可能です。
月々25万の不労収入があれば、年間300万円程度の生活は維持できます。
これは2億円の貯金を作ることと比べたらはるかに早く、楽です。
貯金が増え続けるアーリーリタイアの場合、貯金残高は余命ではありません。
貯金が最悪ゼロになっても、翌月まで待てば勝手にキャッシュフローが入ってきて残高は回復します。
欲しいものを買って消費しても、月々のキャッシュフロー内の金額にとどめておけば、貯金残高は翌月以降もどんどん増えていきます。
そのため、お金を使うことに対して罪悪感が伴いません。
さらに生活水準をあげたいと思えば、収入を投資に回せばいいのです。
そうすればキャッシュフローが増え、生活の質が上がっていきます。
未来がどんどん良くなっていく予感しかないので、精神衛生も非常にいいです。
そのうち、食べたいものを食べ、買いたいものを買っていてもキャッシュフローを使い切れず、嫌でも貯金が増え続けるステージに入ります。
するとお金が余るからさらに投資し、投資することによってまたキャッシュフローが増えてしまう、というスパイラルがおきます。
この辺りではリスクを分散する余力もできてくるため、収益の安定性も増します。
ちょっとやそっとのことで収益が失われるリスクがなくなるため、長生きも怖くなくなります。
貯金が減り続けるアーリーリタイアと、貯金が増え続けるアーリーリタイアは、実現されるライフスタイルが同じでも、後者のほうが100倍心にゆとりができます。
前者は下降の中で生き続ける人生、後者は上昇の中で生き続ける人生です。
当然後者の方が人生は楽しいですね。
というわけで、アーリーリタイアを目指すのであれば、コツコツ貯金なんかせず、ひたすら不労収入的キャッシュフローの構築に励むことをお勧めします。
1000万円貯金するより、それ使って月10万のキャッシュフローを作るほうがはるかにマシです。
ちなみにアーリーリタイアを目指して物価の安い国に移住するというのは、記事にもある通り、あまり割に合わない行為だと思います。
東南アジアの経済成長は著しく、日本との物価の差はすでに昔ほどありません。
(つい先日も台湾に行きましたが、それほど物価が安いという印象はうけませんでした)
また、生活費を半分にするために、知る人のいない異国の地で、新たな言語や文化を覚えたり、新たな生活を作り上げたりすることと比べたら、日本にいながら収入を倍にするほうが圧倒的に楽だと思います。
PS.
アーリーリタイアについてこんな記事もありました。がくぶる。
・早期リタイアすると「認知力が低下」する可能性がある
PPS.
VALUというサービスが最近人気を博していますね。
いわば個人が株を発行できるサービスです。
僕も公開直後に試しにホリエモンのVALUに数ビットコイン放り込んでみたら一瞬で倍になってウケました。
ブログとかメルマガとかYoutubeとかで情報発信している人にとっては相性のいいサービスだと思うので、発行側になってみるのも面白いと思います。
僕は今のところやるつもりはないですが。
解説記事としてはこちらが参考になるかと。
PPPS.
通りかかったケーキ屋で見つけて思わず買ってしまいました…。
ラズベリーの甘酸っぱさがいい感じです。
PPPPS.
こわ。圧倒的な競争を勝ち抜いたご褒美にいただける奴隷生活。https://t.co/zsu82LClcH
— だいぽん (@hamadai1008) 2017年6月22日
みんな、人生にうまくいっていない人たちが語る教訓を守るのが大好きなのだ。人生がうまくいっている人たちが語る教訓を守るほうが断然幸せになりやすいのにね。
— だいぽん (@hamadai1008) 2017年6月16日
著者プロフィール
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小説と音楽と旅行が大好きな30歳。
株式会社GRASP代表。
パチンコ狂の親を持ち、借金まみれの極貧の家庭で育つ。
皿洗いやレジ打ちなど、忙しいアルバイト生活を送る中で、自由を手に入れたいという欲求が抑えがたくなり、就職活動を放棄。
在学中にお金・知識・人脈ゼロの状態でインターネットビジネスで起業。
たった1人&パソコン1台で5年間で約3億円を売り上げる。
現在は働く必要がなくなり、セミリタイア。晴れて自由の身に。
音楽学校に通ったり、創作活動に打ち込んだり、好きな場所へ好きなだけ旅行したりと、趣味中心の生活を送っている。
個人が自由な人生を手に入れるための戦略・思考をブログ・メルマガで配信中。
2015年に電子書籍「自由な人生を手に入れる教科書」を出版し、Amazon総合ランキング1位を獲得。
現在キャンペーン期間中にて上記の書籍(1000円)を無料プレゼント中。
詳細は上記ページにて。
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僕の周りにも『コンサル』で
月収100万円といっている人がいますが、
だいぽんさんに教わったキャッシュフローという
考え方、『仕組み化』の考え方
が全く無いので負ける気がしないですね。
今は、なんとか30万円のキャッシュフローを作ることができました。
少なくとも100万のキャッシュフローは作らなければならないなと思います!
ABA頑張ります!
確かに宝くじを当てて
大きな金額を得るのも夢があります。
でも
結局はその枠の中でしか生きられないのは
窮屈極まりないですね。
であれば、だいぽんさんのおっしゃるように
自分の力で毎月10万円、20万円と
稼げる力を手にした方が
心のゆとりも変わってきますね。
1発当てた人はその前後で何の変化もありませんが、
自動収入の仕組みを築いた人は
ビジネスの原理原則をマスターして
いつでも市場からお金を引き寄せる力を
手にしたということですから。
今回も勉強になりました!
とても参考になりました。
僕は、お金が無くなって不安になる心配をしたくないし、
かといって働かないでぐうたらしすぎるのは嫌な人間でした。
だけど、このだいぽんさんの記事を見て働かないのでなく。
「お金」の為に働く必要がだいポンさんにはなくなった。
だからこそこのような淡々とした記事が架けるのだなあと思いました。
参考にさせてください。
勝手ながらとても参考になったのでHPにリンクさせていただきました。
ありがとうございます。