パチンコ狂いの両親、膨大な家の借金、時給700円の皿洗いの日々…が、藁をもつかむ思いで取り組んだネットビジネスで、4ヶ月後にまさかの月収100万超え。僕も呆然。家族も呆然。就職する必要もなくなり、20代にして自由な日々に突入中。

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和歌山旅行記~温泉三昧の2泊3日~

2013.04.14

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教師をやっている友人が、
1週間ほど春休みが取れるということだったので、
一緒に和歌山へドライブ旅行に行ってきました。

この友人とは学生時代からよく旅行していて、
これまでにオランダ・ベルギー・ルクセンブルク、
中国地方全般、四国一周、三重、金沢などに行っています。

今回もどこへ行くか悩んだのですが、
「日本国内で、あまり遠すぎないところで、想像もつかない場所へ行きたい」
という要望があったので、和歌山に白羽の矢が立ちました。

僕らにとって和歌山は完全に未知の土地なのです(笑)

友人は中上健二という作家が好きなのですが、
彼の出身地ということことも影響しました。
(紀伊半島を舞台にした作品を多く残しています)



和歌山はけっこう広く、友人の休みが限られているので、
一通り見るためには効率的に行動しなければなりません。

初日は朝7時に新大阪で落ち合うことになっていたので、
僕は前日に現地に入って、ホテルで一泊しました。

友人は夜行バスで島根から半日かけてやってきて、
すでに旅行前からヘトヘトになっていました(汗)



レンタカーを借りて、いざドライブに出発。
新大阪から南下し、和歌山を左からぐるりと一周します。
まずは白浜という景勝地を目指しました。

窓の外は一面海が広がっています。

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車を走らせること2~3時間。
とれとれ市場というところに到着しました。
和歌山で取れた海産物が集まる、巨大な市場です。
一種の観光名所になっているようです。

まだ生きた魚やらエビやら貝やらが所狭しと並んでいます。
バーベキューの設備が併設されていて、
買った魚介をその場で焼いて食べることができるようです。

伊勢エビ。
王者の風格。

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ホタテ貝。

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なんかのエビ。
その場でお刺身にされちゃうらしい。

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土産物コーナーに巨大な大量の梅干しが。
そういえば和歌山は梅の名産地でした。
10年分で58万円!
買う人いるのかな。

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試食コーナーにいろんな種類の梅干しがおいてあったので、片っ端から試食。
やっぱりハチミツ梅がうまいということで、土産用に3箱買いました。

昼食はすぐ近くのバイキングのお店で食べました。
ここも海鮮が中心です。
意外と普通でした(笑)
写真はありません。

さらに車を走らせて、円月島という場所へ。
和歌山は有名な奇岩がいくつもあって、これもその一つです。
場所によっては沈む夕日がこの円の中にすっぽり収まるようです。

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白浜は温泉の名所というこで、
崎の湯という露天風呂にいってきました。
白浜の中でももっとも古い温泉の一つで、
万葉集の時代から記録に残っているそうです。
海と一体化したかのような、豪放な気分を味わえます。

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眼前に大海原が広がっていて、すぐ近くまで波が打ち寄せます。
撮影禁止なので写真は撮ってないのですが、
Youtubeに映像がありました。
壮観ですよ。

ちなみに左側の離れた場所に橋があって、
小さく車が通ったり、人が歩いたりするのが見えます。
つまり向こうからもこちらが丸見えというわけです(笑)
まぁ双眼鏡でもない限りほとんどわからないでしょうが…。
(女湯はちゃんと見えないようガードされています)

続いて千畳敷という場所へ。
こんな風景か広がっています。

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よく見ると落書きがひどい…(笑)

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お次は三段壁。
ここは初日の見どころでしたね。
円月島、千畳敷が吹っ飛ぶくらいインパクトがありました。

要するに崖です。
洞窟もあって、熊野水軍の船の隠し場所として使われたそうです。
熊野水軍は平氏と源氏が戦ったとき、
源氏側について、源氏を勝利に導いたそうです。

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投身自殺の名所らしいです…(汗)

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確かに死ねるかもしれない…。

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三段壁洞窟へ。
エレベーターで一気に数十メートル降りていきます。
洞窟中に荒波の音が轟いています。

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洞窟の中からときどき外が見えます。

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洞窟から見える風景。

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何かが祀ってありました。

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ここからが本番。
地形の影響で、洞窟の中へ波が轟音をあげて流れ込む場所がありました。
一番の見どころらしく、ものすごい迫力です。

そして撮影しようと思った瞬間、携帯の電池が切れましたorz
仕方ないのでまたYoutubeです…。

もういっちょ奇岩群。
橋杭岩という場所です。
なんでも弘法大師が天邪鬼に手伝わせて
一晩で作り上げたとかなんとか。

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この日は本州の最南端、串本という場所で一泊しました。
山の上にあるホテルです。
部屋からも橋杭岩が見えます。

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せっかくだからおいしいものが食べたいねということで、
車でひとっ走りして那智勝浦のbodaiというお店に行きました。
那智勝浦はマグロが名産なのです。
到着すると、店長っぽい人が店の外でぼんやりタバコ吸ってました(笑)

お目当てはマグロのレアカツ丼です。
こんな感じ。

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カツなのに中身がレアです!
上にかかっているのはポン酢のジュレですね。
うっとりするような見た目です。

レアカツは外側がサクッとしていて、
中身は新鮮な刺身で、ポン酢が上品さを醸し出していて、
非常にうまかったです。

ちなみにクジラも名産ということだったので、
クジラの竜田揚げも注文しました。

僕が物心ついた頃にはクジラは食卓から姿を消していたので、
クジラを食べるのはこれで人生二度目です。
(一度目は愛媛で刺身を食べました)

味がしっかりしていてうまい。
お肉みたいですね。

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レアカツ丼もクジラもうまくて、
勢い余って味噌汁を盛大にぶちまけました。
パンツまでびしょびしょです(笑)
幸いぬるくなっていたので火傷はせずに済みました。

ズボンは一本しかなかったので、
これからずっと味噌臭さとともに旅をするのかと憂鬱になりましたが、
ホテルに戻ったらコインランドリーがあって安心しました。

浴衣に着替えてから再びホテルの温泉へ。
露天風呂に出るといい月が出ていました。
潮騒を聞きながらぼんやり湯につかります。
温泉好きです。

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ズボンを洗濯機に放り込んだはいいものの、
待ち時間が手持無沙汰です。

すぐ近くにレトロなゲームコーナーがあったので、
なんとなくエアーホッケーに100円玉を放り込んだところ、
友人とのバトルが白熱!

27歳児ふたり、こどものように大はしゃぎしながら
たちまち5~6回戦やりました。
僕が全勝しましたが(笑)

調子に乗ってきたので、バーチャコップやら、レースゲームやら、
子供用の謎のゲームやらを30分かけて遊び倒しました。
腹が痛くなるほど笑いました。
ホテルの片隅の寂れたゲームコーナーで
ここまではしゃげる中年(目前)は他にいないでしょう。


この日はビールをかっくらって就寝。
窓を開けてみたら蚊が飛び込んできて一晩悩まされました…

2日目はまず串本海中公園というところにいきました。
その名の通り、海中から海の様子を眺めることができる施設です。
前半は普通の水族館でした。

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間抜けな顔の魚。

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宇宙人のようなヒトデ。

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トンネル。
頭上をサメが駆け抜ける。

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いよいよ海中へ。
塔のような建物が海中に立っていて、
その中を階段で降りていきます。

ガラス窓から普通に近海の魚たちが見えました。
意外にたくさんの魚が泳いでいてびっくりです。
狭い空間ですが、10分くらいぼんやり見てました。
実際に潜っているみたいです。
子どもだったら興奮するでしょうね。

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帰りがけに広場があり、
ブランコやシーソーが設置されていました。
27歳児ふたり、人目をはばからず遊びました。

その後トルコ記念館というところに行きました。
最近友人はトルコ旅行に行って、すっかりトルコびいきになっているのです。

和歌山の串本は有名なエルトゥールル号事件の舞台です。
遠いトルコが親日国家になったのも
この事件がきっかけだと言われています。

ちなみにこの時点でまた電池が切れたので写真なしです(汗)


トルコ記念館は少し山を登ったところにありました。
エルトゥールル号の残留品などが展示されています。

入口に「トルコ人がつくるトルコアイス」という看板があって、
せっかくだからトルコアイス(伸びるやつ)を食べることにしました。

少し探すと、土産物屋みたいなところがあって、
「トルコアイス」の文字が。

ここかと思って中に入ると、
明らかに日本人のおっちゃんが座っています。
いぶかりながらもとりあえずトルコアイスを注文。
コーンにのったアイスをふたつ出してくれました。

確かに伸びます。
そこそこうまいです。
コーンは湿気てましたが。

アイスを食べながら歩いていると、
前方に再びトルコ人が作るトルコアイスの看板。
お店を覗くと、トルコっぽい顔をした人がアイスをにょーんとのばしていました。
僕たちが食べているものよりのびています。

「こっちが本物だったか!」と思いましたが、すでに手遅れ。
二個は食べられないので、泣く泣く本場のトルコアイスはあきらめました。

いったいお兄さんがどういう経緯で
トルコから和歌山最南端の崖の上という辺鄙な場所に住み始めたのか、
気になるところです。



昼食は伊勢エビが食べたいねということで、
るるぶで紹介されていたお店に向かいました。
樫野釣公園センターレストランというところです。

港の一角にありました。
食堂のような雰囲気で、普通に地元の漁師さんが通っていそうです。

ところがメニューを見ると、
残念ながら伊勢エビの期間が終わっていました。
今は期間限定でブリを出しているということです。
少しがっかりしましたが、とりあえずブリ丼を注文。

すると…がっかりを吹き飛ばすようなブリ丼が出てきました。

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甘いタレに漬け込まれた巨大なブリの切り身が、
これでもかというくらいのっています。
ブリの下にもまだブリがあります。

しかも脂がのっていてうまい!
全然これだけで満足できる味でした。
漁師さんたちはこんなおいしいものを日常的に食べているんですね…。
友人のカツオ丼も素晴らしかったです。



午後は車を飛ばして再び那智勝浦へ。
世界遺産の熊野古道を歩きます。

大門坂というところに車を止め、山登りスタート。

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熊野古道の入口です。

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ヤバい、トトロ出そう。

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凄い雰囲気です。
さすが世界遺産。

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桜もまだ綺麗です。

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えっちらおっちら。

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えっちらおっちら。
杖があったので使います。
運動不足なので青息吐息…。

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えっちらおっちら。
のんびり歩いていたらか後ろから老人の大群が迫ってきます。
さすがに老人に負けるわけにはいかんとスピードを上げますが、
健脚な老人ばかりなのか、思いがけずデッドヒートを繰り広げてしまいました。

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那智大社に到着!

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景色もきれいです。

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とりあえずおみくじを引いてみたら、吉でした。
なんとも中途半端な結果です。
友人は大吉でした。

さて、ここで終わりではありません。
このまま有名な那智の滝を見に行きます。
はるか遠くにぽつんと見えるのが那智の滝です。

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えっちらおっちら。
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ぜぇぜぇ…

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……。

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お、近づいてきた…。

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あと一息。

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到着!
…って、なんだありゃ?
巨大な重機が爆音をまき散らしながら工事中です。

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なんでも最近あった水害で、大規模な補修工事中だったらしいです。
仕方ないにせよ、景観を損ねますね…。
雰囲気台無しです。

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それでも近くまでいくとやっぱりいいですね。
しばらくぼんやり眺めていました。

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帰りは再び登山する元気は二人ともなかったので、
バスで帰ることにしました。
バスの待ち時間に那智黒飴(黒糖の飴)と熊野古道ビールを買いました。

晩御飯に備えて我慢しましたが、
黒飴ソフトとやらが気になります…。

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晩御飯を食べた新宮の東宝茶屋というお店は強く印象に残りました。

一見ありふれた居酒屋ですが、メニューが非常に独特です。

こんな感じ。

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さすが和歌山と思わせるラインナップです。

これを目当てにこのお店に来ました。

残念ながらミンククジラは品切れ中ということだったので、
ゴンドウクジラの尾の身とイルカを注文。

それから和歌山らしいものをということで、
郷土料理のサンマの馴れ鮨や、
熊野和牛の網焼きをチョイスしました。

まずやってきたのが熊野和牛です。
香ばしい匂いと湯気をまき散らしています。
見た目からしてすでに反則です。

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表面がカリッとしていて、中から肉汁が溢れ出します。
塩胡椒もよく効いていて、パンチのある味です。
高級焼き肉屋でもなかなか味わえません。
うますぎて友人が奇声をあげていました。

続いてクジラとイルカの登場です。

こちらがクジラの尾の身。

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こちらがイルカです。
店員さん曰く赤ちゃんイルカらしいです…。

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どちらも生姜醤油でいただきます。
まずイルカを一口。

白い部分は皮の部分らしいですが、凄い歯ごたえです。
なかなか噛み切れません。
そしてなんとなく覚えのある味がします。

これは、そう……馬刺です。
歯ごたえのある馬刺という感じです。
生姜醤油と相まってなかなかいけます。

続いてクジラをぱくり。
イルカよりも柔らかくてあっさりしています。
こちらも魚っぽいですが、どことなく動物性のお肉の風味があります。
個人的にこちらのほうが好みです。

そしてやってきたのがサンマの馴れ寿司です。
これはちょっとインパクト強すぎました。

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馴れ鮨とは要するに、サンマの鮨を乳酸菌で発酵させたものです。
店員さん曰く、「サンマがチーズになったようなもの」だそうで…。
サンマだけでなく米までドロドロです。
姿を見ただけで注文したことを後悔しました。
しかもかなりのボリュームです。

地元民はこれをお酒の場でよく食べるそうです。
すると二日酔いにならないとかなんとか。
その気になればこのお店では30年ものの馴れ鮨が食べられます。
地元民でもきつい代物らしいです。
30年前のサンマはもはや原型をとどめない液状だそうです。

「サンマがチーズになったようなもの」というフレーズと
見た目だけですでに食欲ゼロでしたが、
せっかくだし体験してみようということで、
恐る恐る一切れ口に運んでみました。

思ったほど生臭さや発酵臭は感じませんでした。
ただひたすらべちゃべちゃしていました。
その食感ですでに吐き気がこみ上げます。
際立った味はありませんでした。

僕は一口でギブアッブ。
友人も最初はびっくりしていましたが、
途中で慣れたらしく、一人でぱくぱくと全部食べてしまいました。

このあたりで僕も友人も無難なものを注文し始めます。
なんだかビックリするものが続いたので、
そろそろ安心して美味しいご飯が食べたい…という動機です。
それに刺身、刺身、鮨と続いたので、あったかいものが食べたくなりました。

黒豚の網焼き。

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熊野和牛の網焼きがすごく美味しかったので、
これも間違いなく美味しいだろうと予測しました。
実際これまたジューシーで塩胡椒が利いててたまらなかったです。

黒豚の角煮。
大きいです。
口に入れると簡単にほぐれていきます。
甘い煮汁とからしがベストマッチです。
豚さんは偉大です。

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カニグラタン。
チーズがぱりぱりです。
サンマのチーズは無理ですが、普通のチーズは好きです(笑)
熱々をいただきました。

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食後に僕と友人がたどり着いた結論。
それは、「やっぱり牛と豚は最強」ということでした。

イルカもクジラもその他魚類もおいしいですが、
やっぱり牛豚にはかないません。
食われるべくして生まれた生き物です。

お肉への愛を再確認したお店でした。



夜はホテル浦島というところへ。
どんなホテルか知らず、大洞窟温泉という
何やら心躍るネーミングの温泉があるということで予約しました。

辺鄙な田舎にあるのですが、車を走らせていたら、
突然対岸の島に巨大な建物が出現しました。
どうやら波止場で駐車して船で渡るらしいです。
しかし到着が遅くなったので、
敷地内まで車で行かせてもらえることになりました。


明りのほとんどない薄暗い道を走ります。
ホテルの巨大な門の前でインターフォンを鳴らして、門をあけてもらいました。
この時点でかなり異様な雰囲気です。

再び車を走らせ始めますが、一向に建物に到着しません。
なぜかホテルの敷地内にトンネルが3つくらいあります(汗)
ホテルとは全く関係なさそうな建物もいくつもあります。
どんだけ巨大なんだ…とビビってました。


トンネルの中の駐車場に車を止め、おそるおそる建物へ。
するとびっくり、見渡す限りの人、人、人です。
こんな田舎のどこにこれだけ人がいたんだというくらい。

ホテルの中には土産物屋だけでなく、
たくさんの飲食店やら、コンビニやら、マッサージやら、
プールやら、ゲームコーナーやら、マンガ喫茶やら、バーやら、
カラオケボックスやら、釣りコーナーやら、とにかく色々ありました。
温泉も6つあります。
客室数805、収容人数3000人超えのマンモス施設でした。

浦島という名の通り、
本当に竜宮城に迷い込んでしまったかのようで、
友人と二人でぽかんとしていました。
完全に想定外です。

部屋は山上館という、山の上に建てられた別館でしたが、
フロントから部屋に移動するだけでも余裕で10分以上かかります。
連絡通路だけでこの長さ…。
この後エレベーターで80メートルも上りました。

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なんだか気分が楽しくなってきたのですが、
ひとまず興奮を抑えて、目的だった大洞窟温泉とやらに入りました。
その名の通り洞窟の中に作られた温泉です。

こんな感じ。

0658000100012

天井も壁も洞窟そのもので、なかなかすごい雰囲気です。
硫黄のにおいがかなり強いです。
しかし夜だったせいで外は真っ暗。
海はちっとも見えませんでした。
ここは明るいうちに入ったほうがよさそうです。
洞窟に鳴り響く潮騒の音は良かったですね。

温泉から上がって、いよいよ楽しい夜の始まりです。
建物を探検してもよし、またゲームをやってもよし、卓球などしてみるもよし。
とにかく色々なものがあります。
せっかくなので楽しまねば損です。


しかしここでまた想定外のことが起きました。
いつの間にかホテルの中がすっかり閑散としていたのです。

あれだけたくさんいた人たちはどこへ……?

ゲームコーナーはすべて電源が落とされ、
お店はことごとく閉店し、人間たちは消え失せ、
建物全体が薄暗い雰囲気に包まれていました。
ごく一部の夜食を提供しているお店が空いているのみです。

また二人で呆然としていました。
あれは幻だったのか?と思うくらい一瞬で世界が変わってしまいました。
僕らの足音が響くくらい静かでした。
多分竜宮城から戻った浦島太郎もこんな気分だったんでしょう。

とりあえず館内をうろうろしてみましたが、
何もかもがしまっていて、夜のお酒のつまみも買えません。
(その後フロントでちょっとだけ売っているのを発見しましたが)

始めはテンション最高潮だった友人もすっかり萎れてしまいした。
僕らは竜宮城を楽しめませんでした。
悔しいので別の温泉にもう一回入ったあと、
トルコ記念館で買ったトルコビールを飲んで、さっさと寝ました。



朝になったら再び営業しないかとちょっぴり期待していたのですが、
ほとんどの施設は午後からの営業らしく、
ゲームコーナーも電源が落ちていました。

朝風呂には入りました。
山の上にある温泉からは水平線が一望できます。
風呂だけは満喫しました。

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この日は最終日で、高野山をめぐったあと、
レンタカーを新大阪に返しに行くので、あまりのんびりしていられません。
名残惜しさを感じつつホテル浦島を後にしました。

いつかリベンジしたいものの、場所が場所だけに、
行く機会があるかどうかはわかりません…。



それからはまたドライブでした。
和歌山南部から北部まで、一気に紀伊半島を駆け抜けます。
最初は友人が運転しました。

ガソリンが少し減っていたので、
ガソリンスタンドの前を通りりかかった際「給油したら?」と提案したら、
「そうだね」と言いつつなぜかスルーする友人。

まあまだ3目盛りくらい残ってるから大丈夫かと思い、
そのまま紀伊半島の山の中へ入っていきました。

紀伊半島の自然は雄大そのものですね。

巨大な山々の間を縫うようにして、
河沿いをのんびり車を走らせていきますが、
運転している友人が非常に気持ちよさそうで、
「楽しい! 楽しい!」と繰り返していました。

途中、山の中にポツンとある集落のお店で、
和歌山ラーメンを食べました。
とんこつ醤油が和歌山の特徴みたいです。

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もう少し味に特徴が欲しかったかな?
わりと普通でした。
適当なお店に入ったのでしょうがないです。

1時間ほど走ると、山が険しくなってきました。
勾配がきつくなって、道がうねりだします。
ふとガソリンに目をやると、残り2目盛りになっていました。

あれ?これヤバいんじゃない?と思いました。

ここまでまったくガソリンスタンドは見かけなかったし、
山はどんどん険しくなって、人間が住んでいる気配すらありません。
カーナビによれば目的地まではまだ2時間くらいかかる見通し…。

携帯のマップで調べると、最寄りのガソリンスタンドは遥か彼方です。
友人もヤバさに気づいて深刻な表情になっています。
なんであのとき給油しなかったんだと言っても後の祭り。
紀伊半島の鬱蒼とした山の中でガス欠という、
最悪の事態を即座に覚悟しました。

勾配は相変わらずきつくて、ガソリンをがりがり消費していきます。
ヒューエルランプもつきました。
友人はずっと冷や汗状態です。

それでも案外もつもので、それから30分~1時間くらい車は走り続けました。
途中から下りになったのも助かりました。
道を間違えて10分くらい引き返す羽目になったときは、
完全に終わったと思いましたが…。
高野山のガソリンスタンドにたどり着いたときは心底安心しました。



高野山はすでに3時を回っていたので、
あまりゆっくりは巡れませんでした。
とりあえず有名どころを見ていきました。
弘法大師がひらいた仏教の聖地です。

大伽藍。

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この中に巨大な仏像がたくさんありました(撮影禁止)。


金剛峯寺。

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中に入るとお茶を振舞われました。
弘法大師の前に座ってぼんやり飲みます。

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金剛峯寺の石庭。
なんか好きです。

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…ごくり。

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この後散々仏像を見て帰路につきました。
時間があれば高野山では修行したり、
精進料理食べたりしたかったですね。

まあ十分和歌山は満喫したので、今回の旅行は大満足です。
僕の中で謎に包まれていた和歌山が少し身近になりました。
帰りは僕が運転しました。

しかしレンタカーの営業時間に間に合わず、
新大阪で急きょもう一泊決定(汗)
最後にインドカレーを食べて旅行を締めくくりました。

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次は予定を決めずのんびり旅行したいですね。
観光地のホテルで何もせずだらだらするのも好きです。

著者プロフィール

だいぽん
小説と音楽と旅行が大好きな30歳。
株式会社GRASP代表。
パチンコ狂の親を持ち、借金まみれの極貧の家庭で育つ。

皿洗いやレジ打ちなど、忙しいアルバイト生活を送る中で、自由を手に入れたいという欲求が抑えがたくなり、就職活動を放棄。
在学中にお金・知識・人脈ゼロの状態でインターネットビジネスで起業。
たった1人&パソコン1台で5年間で約3億円を売り上げる。

現在は働く必要がなくなり、セミリタイア。晴れて自由の身に。
音楽学校に通ったり、創作活動に打ち込んだり、好きな場所へ好きなだけ旅行したりと、趣味中心の生活を送っている。

個人が自由な人生を手に入れるための戦略・思考をブログ・メルマガで配信中。
2015年に電子書籍「自由な人生を手に入れる教科書」を出版し、Amazon総合ランキング1位を獲得。
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詳細は上記ページにて。
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コメント

  1. 懐かしいところをありがとうございました。

  2. 懐かしい写真がいっぱいで嬉しくなりました。

    • 五十嵐
    • 2013年 4月 15日

    和歌山旅行、堪能されたようでよかったですね。 

    私も去年、久しぶりにGWに家族旅行しましたが、

    かつての栄華の面影はなく、絶句しました。

    GWなのに..ですよ。

    ひと昔前は、新婚旅行のメッカ、社員旅行のメッカで、

    本州に住んでいた日本人ならいちどは訪れている温泉街が、

    寂れ果て、人の姿すらも見かけなかった現実に、

    あ然としました。

    地元が何も対処してこなかったせいもあるでしょう。

    そもそも観光地というのは、

    ほっといても人は勝手に来る者、という傲慢さがちらつきます。

    関東の某有名温泉地は、

    二度と行くものか、と思いました。

    その点、京都はすごいなといつも思う。

    地場産業の着物が売れない時代なら、

    なんでもいいから呼び込め、とばかりしょっちゅう新しい企画を出してきて、

    観光客を引き寄せています。

    敷居が高い祇園がまさにその典型。

    表の花見小路より、隠れ家的なお茶屋さんで夕食もいいもんですよ。

    これ、ネットビジネスには関係ないか?

    那智の滝は日本一!

    早く元の姿になってほしい。

    • 中山 光矢
    • 2013年 4月 15日

    北海道にもまた遊びに来てくださいね

    応援ポチッ!

    • 海原きんもくせい
    • 2013年 4月 16日

    こんばんは、だいぽんさん!

    和歌山と言われると、どんな所なんだか全く想像できませんでした。
    私は「みかん」という印象しかなく…恐縮です(^^;)
    風景やご飯の写真写りがとても綺麗で、
    私も行ってみたいなぁっと思いました!

    応援してます♪ポチ!

    • ちえ
    • 2013年 4月 16日

    高校を卒業し就職先がホテル浦島でなんやかんやと和歌山には6年くらい住んでいたので
    とても懐かしく拝見させて頂きました。
    熊野の方はもっと穴場があって旅には最適です(笑)
    ガス欠にならず無事に帰ってきたようでよかったです。

  3. 58万の梅干インパクトありますね~!!ポチット応援~!!

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著者プロフィール

だいぽんプロフィール画像

名前: だいぽん

小説と音楽と旅行が大好きな30歳。
株式会社GRASP代表。
パチンコ狂の親を持ち、極貧の家庭に育つ。

2009年、バイトで溜めた学費を親にパチンコで使い込まれ大学を休学。
空いた時間を利用してアフィリエイトを始めたところ、4ヶ月目で月収100万を達成してしまい愕然。 家族も呆然。
まったく興味がないのに節税で法人化までする羽目に。

その後収益の自動化が完了し、お金のために働く必要がなくなってからは、趣味の音楽、小説、旅行に没頭する毎日。

2015年3月に個人で電子書籍を2冊出版し、Amazon電子書籍ベストセラーランキングの有料本・無料本カテゴリそれぞれで、2冊同時にW1位を獲得する(恐らくAmazon史上初)。

20歳。時給720円の皿洗いの日々
22歳。PC1台でネットビジネスに挑戦
23歳。半年で月収100万突破してビビる
27歳。1人で年商1億円
28歳。お金のために働く必要がなくなる
29歳。電子書籍出版。Amazon1位をとる
30歳。放置で年商3億円。趣味に生きてる


現在Amazon1位を獲得した電子書籍「自由な人生を手に入れる教科書」の無料プレゼントキャンペーンをやっています。
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