しまなみ海道150キロ耐久サイクリング(尾道―今治)
個人的に国内旅行のベストシーズンは5月中旬くらいだと思っています。
暑くも寒くもなくちょうどいい気候だし、
GWが終わった直後だからどこにいってもガラガラだからです。
毎年この時期になるといてもたってもいられなくて
ふらりとどこかに出かけています。
今年は友人達としまなみ海道というところへサイクリングに行きました。
広島(尾道)-愛媛(今治)間の瀬戸内海に浮かぶ島々を結ぶ全長約70kmの道路です。
自転車用の道路が整備されていて、
サイクリングコースとしてかなり人気が高く、
海外からもわざわざサイクリングしに来る観光客が多数いるほどです。
少し前に友人たちとロードバイクの話で盛り上がり、
どうせならどこかにサイクリングに行こうという話になって、
絶景を楽しめると噂のしまなみ海道に白羽の矢が立ちました。
ロードバイクもレンタルできるので手ぶらでいけます。
しまなみ海道は70㎞ですが、
さらにそこから今治の宿まで20キロあるので、
往復で合計180キロという耐久サイクリングです。
ちなみに僕はロードバイク未経験。
ママチャリしか乗ったことないです。
スタミナもあるほうではないので、正直まったく自信がありません・・・。
さすがに何も準備せずに行ったら
速攻ゲロ吐いて終了するのが目に見えていたので、
10日前くらいからせっせとジムに通ってバイク漕いでました。
前日、尾道の旅館で合流して一泊。
参加人数は5名。
そのうちロードバイク経験があるのは一人だけです。
夜ワイワイして就寝。
(ちなみに全員休みたい日に休める自由人)
翌朝は早朝から出発しました。
慣れた人でも6~7時間かかるらしいので、
素人な僕らは10時間はかかるだろうという目算です。
まずは自転車をレンタル。
結構色んな種類があるんですね。
僕はもともと体力がないので、マシン性能で補うために、
フルカーボンのかなりいいやつを借りました。
試しに漕いでみると、ママチャリと全然違う!
(当たり前か)
かなりの前傾姿勢。
これをずっと保つのは大変そうです。
しかしペダルを漕いでみると、
ちょっとしか力を入れていないのに、
ものすごい勢いで自転車が前に進みます。
平地だとほとんど力がいらず、
足の重みだけで前に進んでいくような印象。
いける! これは180キロ行けるぞ!
急に湧いてきた希望と共に快調にスタート。
ペースもゆっくりだったおかげか、
しばらく漕いでもやはり全然疲れません。
海沿いの道をガシガシ進みます。
が、どうも空模様が怪しい・・・。
灰色の雲が空に垂れ込めています。
これはひと雨きそうだなーと思っていたら、
まさかの雷雨。
凄まじい土砂降りです。
スタートして10キロも走らないうちに
雨宿りを余儀なくされました。
通りかかった老人ホームみたいな施設に避難。
自動販売機で買ったおしるこを飲みながら、
雨が上がるまで1時間くらいぼんやりしてました。
一回落雷で停電しました。
ようやく天気が回復したので再出発。
遅れを取り戻すためにスピードを上げます。
さすがロードバイク、速い速い。
島と島を結ぶ橋がいくつもあって、景色もかなりいいです。
ただ、しまなみ海道は意外とアップダウンが激しい・・・。
特に橋ではかなり坂をのぼらなきゃいけないので、
凄まじい勢いで体力が消耗します。
いくらロードバイクでもやっぱり坂はきついんだなぁと思いました。
さらに長い坂を一気に駆けおりたら、道を間違えていて、
再びその坂を登らなきゃいないという手痛いミス。
20キロ地点で昼食のために休憩したのですが、
この時点でもうだいぶ疲れてました。
昼食のアイスと肉まん。
どっちも大変美味でした。
肉まん2個食べてしまった。
肉汁があふれ出すやつです。
ここで1時間近く休憩して、また目的地目指して出発。
しかしこの辺りで問題発生。
ケツが痛い。
ロードバイクってママチャリと違って、
サドルがふかふかしていないのです。
極限まで無駄を減らして車体を軽くするためだと思います。
前傾姿勢に疲れて頻繁にサドルに体重を預けていた僕の尻には、
すでに相当な量のダメージが蓄積されていました。
尻が痛くないよう必死にもぞもぞしながら走る僕。
しかしケツをかばいすぎると今度は腕や足に負担がかかります。
急速に体力が消耗し始めましたが、
この時点でまだ全行程の4分の1くらい。
夜の八時までにホテルにつかないと
晩御飯が食べられなくなるので、
ペースを落とすわけにもいきません。
体力のある友人はまだ余裕そうでしたが、僕は必死でした。
それでもやはり景色は綺麗でした。
他のメンバーも50キロ超えたあたりからはかなり辛そうでした。
正直、後半はあまり記憶がありません(汗)
何も考えず無心で漕いでました。
「ケツが割れる、ケツが割れる」と友人にぼやいていた気がします。
のぼり坂は自転車を押して歩きました。
最後の来島大橋を渡りきり、
しまなみ海道を走破して喜んだのもつかの間、
まだホテルまで20キロもあります。
この辺りで日も暮れてしまいました。
もはや平坦な道ですら苦しい。
漕ぎたくても足に力が入りません。
最後の20キロは完全に限界超えてました。
ずっと道路の白線ばかり見て漕いでました。
最後にホタルの飛び交う田舎道を通って、ホテルに到着。
食事の時間に15分ほど遅れてしまいましたが、
なんとか美味しいご飯にもありつけました。
温泉に入って布団に寝転がるも、全身筋肉痛です。
特にケツが爆発しそうなくらい激痛でした。
この満身創痍な状態で明日この行程をもう一回やり直せる気がしません。
ずっと頭の中を「リタイア」という言葉が渦巻いてました。
朝起きて無理そうなら諦めようと思って、体中に湿布を貼り就寝。
翌日起きてみたら、もちろん体中が痛いのですが、意外に体力が戻っていました。
温泉と湿布効果かもしれません。
とりあえず途中の島でもリタイアできるので、
行けるところまで行ってみようという気になりました。
朝ごはん。
今治は焼豚玉子飯というB級グルメが有名だそうです。
食べないと体力が持たないのでとりあえず腹に詰め込みます。
お土産コーナーにご当地キャラのバリィさんがいました。
友人たちの中で僕が一番ペースが遅いので、
もう一人の友人とともに30分くらい先行でスタートしました。
相変わらずケツは激痛でしたが、足は意外と大丈夫でした。
後から出発する友人たちにできるだけ差をつけるため、ハイペースで進みます。
この日は天気も良かったです。
序盤にかなりアップダウンのきつい島があったのですが、
そこを超えてからは平たんな道が多かったので、
一気に30キロくらい距離を稼ぎました。
あっ・・・
ソフトクリームに気を取られている間に
後ろから来ていた友人たちに追いつかれてしまいました。
全員で休憩。
クレミアっていうソフトクリームですが、これが非常にうまいのです。
コーンがランドグシャです。
その後友人のパンクなどのトラブルもありましたが、
それもすぐ交換できたし、おおむね順調に走れました。
ロードバイクに慣れてきたのか、前日ほどの辛さはなかったです。
しかし夕方の飛行機に間に合わない可能性が出てきたため、
60キロ地点でフェリーに乗って帰還しました。
完走とはなりませんでしたが、合計150キロ走破ということで、
個人的には非常にやりきった感のある旅でした。
最後に広島のお好み焼きを食べて帰りました。
帰りの飛行機とバスでは全員死んでました・・・。
ロードバイクは楽しいですが、
まずは30キロくらいが無理なく楽しめるラインですね。
今度やるときはもう少し軽めのプランを立てたいと思います^^;
著者プロフィール
-
小説と音楽と旅行が大好きな30歳。
株式会社GRASP代表。
パチンコ狂の親を持ち、借金まみれの極貧の家庭で育つ。
皿洗いやレジ打ちなど、忙しいアルバイト生活を送る中で、自由を手に入れたいという欲求が抑えがたくなり、就職活動を放棄。
在学中にお金・知識・人脈ゼロの状態でインターネットビジネスで起業。
たった1人&パソコン1台で5年間で約3億円を売り上げる。
現在は働く必要がなくなり、セミリタイア。晴れて自由の身に。
音楽学校に通ったり、創作活動に打ち込んだり、好きな場所へ好きなだけ旅行したりと、趣味中心の生活を送っている。
個人が自由な人生を手に入れるための戦略・思考をブログ・メルマガで配信中。
2015年に電子書籍「自由な人生を手に入れる教科書」を出版し、Amazon総合ランキング1位を獲得。
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わお~、尾道に来られてたんですね。
私の家、あのホテルのすぐ近くです。
だいぽんさんに会ってみたかったな~
もう、尾道には来られませんよね~