プロスペクト理論を販売に応用する
プロスペクト理論というものがあります。
利益の獲得よりも、損失の回避を優先するという
人間の性質を説明したものです。
例えば以下の2つの選択肢があった場合、
あなたはどちらを選びますか?
A.100%の確率で10万円もらえる
B.50%の確率で20万円もらえるが、50%の確率で1円ももらえない
この場合、多くの人が確実性を求めて
選択肢Aを選ぶという実験結果が出ています。
50%の確率で利益を得られない、というのをリスクととらえるのですね。
逆に次の二択だとどうでしょう。
A.100%の確率で10万円損する
B.50%の確率で20万円損するが、50%の確率で1円も損しない
こういう選択肢だと、途端にBを選ぶ人の割合が増えます。
100%の確率で損をするよりは、50%の確率で損を免れよう、
という考えになるのですね。
人間は別に得をしなくても生きていけますが、
損失を繰り返すと最悪死んでしまいます。
だから損失を避ける行動を取るよう、
本能にプログラムされているのかもしれません。
あなたがお客に商品を買ってもらうときも、
まず立ちはだかるのがこの「損をしたくない」という感情です。
支払ったお金が無駄になってしまうことをお客は極度に恐れるのですね。
・使い方がわからなかったらどうしよう?
・すぐに壊れてしまったらどうしよう?
・商品が届かなかったらどうしよう?
・詐欺だったらどうしよう?
・思ったほどよくなかったらどうしよう?
・他にもっといいものがあったらどうしよう?
・初心者でも大丈夫なんだろうか?
・etc…
こういう不安が次から次へと浮かんで、
結局購入をやめてしまうということがよくあります。
特にネット上では直接商品を手にとってみることはできませんし、
情報商材なんかは買うまで中身が分かりませんから、
損失への不安はいっそう大きくなります。
そういう条件下で商品を売りたかったらどうすればいいか?
答えは簡単で、お客が損をする可能性を
徹底的に排除すればいいのです。
返金保証をつけてみたり、サンプルをつけてみたり、
無料期間を設けてみたり、サポートをつけてみたり…。
お客が不安に感じている部分をピックアップして、
そのすべてに回答するというのもうまいやり方です。
(Q&Aという形が多いですね)
そうやってお客が損をする可能性をなくし、
その上で支払った価格以上のものが得られると確信させることができれば、
買わないことが損失だ、とお客は感じるようになり、結果商品が売れます。
値上げや販売停止の時に商品が爆発的に売れやすくなるのも、
「安い価格で買えなくなる」
「もう手に入らなくなる」
という損失をお客が避けようとするからです。
利益の獲得よりも損失の回避を優先する、
こういう人間の心理をどうやって販売に応用するかが鍵ですね。
「この商品はこんなに素晴らしいよ!」
「この商品はこんなにメリットがあるよ!」
稼げていない人はたいてい
こういうメッセージ発信しかしていなかったりします。
著者プロフィール
-
小説と音楽と旅行が大好きな30歳。
株式会社GRASP代表。
パチンコ狂の親を持ち、借金まみれの極貧の家庭で育つ。
皿洗いやレジ打ちなど、忙しいアルバイト生活を送る中で、自由を手に入れたいという欲求が抑えがたくなり、就職活動を放棄。
在学中にお金・知識・人脈ゼロの状態でインターネットビジネスで起業。
たった1人&パソコン1台で5年間で約3億円を売り上げる。
現在は働く必要がなくなり、セミリタイア。晴れて自由の身に。
音楽学校に通ったり、創作活動に打ち込んだり、好きな場所へ好きなだけ旅行したりと、趣味中心の生活を送っている。
個人が自由な人生を手に入れるための戦略・思考をブログ・メルマガで配信中。
2015年に電子書籍「自由な人生を手に入れる教科書」を出版し、Amazon総合ランキング1位を獲得。
現在キャンペーン期間中にて上記の書籍(1000円)を無料プレゼント中。
詳細は上記ページにて。
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だいぽんさん
こんばんは、パワブロです。
私も得をするものよりは損を回避できるものに
手を出してしまいます。
得をしなくても今の生活水準が下がることはありませんが、
損をしたらそれが下がってしまいますからね…。
無料レポートも、タイトルで損を臭わせると
圧倒的にダウンロードされやすい印象です。
損失をプッシュすることが成約への近道ですね。
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